原油関連のヘッドラインに注目
-前日サマリー-
東京市場では、ドル円はオープン後115.45円まで小幅に上昇するも、仲値にかけて本邦輸出企業からのドル売りが観測されると115.31円まで下落しました。欧州市場に入っても目立った値動きは見られず、115.30円台を中心とした膠着状態が続きました。ニューヨーク市場では、感謝祭で米国が祝日のため、115.32-115.39のレンジで限定的な値動きとなりました。
-原油関連のヘッドラインに注目-
本日のイベントは、豪小売売上高、欧ラガルドECB総裁の発言が予定されています。また、本日は米感謝祭明けとなるもののブラックフライデーで米国市場は短縮取引となるため、NY市場での値動きは限定的になると予想されます。材料不足感が否めない一日ですが、原油関連のヘッドラインに注意したいです。先日バイデン大統領が原油価格の高騰に対応するため、日本やイギリスなどと協調し石油備蓄の放出を行うと表明しました。それを受けて、サウジアラビアとロシアが原油増産の協議をするなど、対抗する構えを見せました。一方で、UAEなどは「原油増産の一時停止の必要性はない」と主張するなど、OPECプラス加盟国の中でも意見が分かれています。原油高が続けばインフレ懸念から米利上げ期待も高まる可能性があるため、引き続きエネルギー関連のヘッドラインには要注目です。