欧州での感染拡大、PMIに注目
-前日サマリー-
週明けの東京市場では、ドル円は113.90円から始まり、米長期金利の上昇を支えに114.20円まで上昇、その後は小幅な動きに留まりました。欧州市場でも、米金利高を受けて114.24円まで上昇するも、独メルケル首相の「コロナウィルスの感染状況がこれまでよりもひどい状況」との発言をうけてリスクオフの円買いから、ドル円の上昇は抑えられました。ニューヨーク市場では、バイデン大統領がFRB議長にパウエル氏を再指名し、FRB副議長にブレイナード氏を指名したことを受けてドル高が進行、ドル円は114.14円から114.73円まで急伸しました。その後もドル高の流れが継続し、114.84円で取引を終えました。
-欧州での感染拡大、PMIに注目-
本日のイベントは、仏/独/欧/英/米のサービス業・製造業PMI(速報値)、英ベイリーBOE総裁の発言、米7年債入札が予定されています。
欧州では、いくつかの国で感染率が過去最高になるなど、新型コロナウィルスの感染者数の増加が不安視されています。一部地域ではロックダウンが実施されているところもあり、サービス業の先行き悪化が懸念されます。感染者数が再び増加し始めた10月の欧州サービス業PMIは54.7と予想55.5をやや下回る結果となりました。欧州各国の11月サービス業PMIの市場予想はいずれも、好悪の基準となる50を上回っていますが、市場予想を大きく下回る展開となれば、リスクオフから円買いが進行することも考えられるため、PMIの結果には注目したいです。