米小売売上高に注目
-先日サマリー-
東京市場でのドル円は113.94円でスタート。東京勢の本格参入後に瞬間114.05円まで上昇する場面があったものの、その後は113.90円台で伸び悩み、週明けの5・10日(ゴトー日)にあたったが、仲値に向けた本邦実需勢の買いは限定的でした。午後になると113.84円とニューヨーク市場の前日終値(113.89円)と比べて5銭程度のドル安水準で推移し、時間外の米10年債利回りが1.55%台まで低下したことを受け、仲値後は全般にドル売りの動きが目立ち、瞬間的に前週末安値の113.76円にをつける場面も見られました。ロンドン時間に入ってもドル円は伸び悩む展開が続き、114.01円までじり高となるもその後は失速、また時間外の米10年債利回りが先週引け水準を下回って推移していることなどが重しとなり、一時113.81円付近まで上値を切り下げる場面も見られました。ニューヨーク時間の24時ごろでは113.97円と22時時点(113.88円)と比べて9銭程度のドル高水準となり、11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数の結果が予想を大きく上回ったことで、ドル買いが強まり、一時114.01円付近まで値を上げました。その後も米長期金利の上昇によるドル買いが一定の支えとなりドル円は上昇を再開。4時時点では114.06円と2ドル高水準であり米長期金利の上昇などを手掛かりにアジア時間につけた114.05円を抜け、114.09円まで上値を伸ばし、最終的に114.13円で取引を終えました。
-米小売売上高に注目-
本日のイベントは、豪)RBA議事録公表、英)失業率、米)小売売上高、欧)ラガルドECB総裁の発言、その他米連銀総裁の発言が予定されており、要人発言が多い日となります。高値更新こそならなかったものの、NYダウなどの米国株価指数が今月高値圏で推移し続けており、裏付けるかのように本日発表される米)小売売上高では予想値が前回の結果よりやや強気に出ています。先週好結果であった米CPIをはじめ、米国の経済再開期待が一層強くなっているのが分かります。一方、ドル円の水準自体は先週の米CPIの結果を受けてから底堅い動きを続けており114円台を意識した攻防戦が続いており、本日発表される米小売売上高が好結果であれば、米10年債利回りの上昇がサポート材料となり、強いトレンドが形成される可能性もあるでしょう。