どうなる中国恒大
-前日サマリー-
東京市場は目立った取引材料のないなか調整的なドル安円安でドル円は114.30円付近でのもみ合いになりました。その後、日経平均が一時560円超安まで急落するとリスク回避的な円買いが強まり113.95円まで急ピッチで下落しました。欧米市場では米長期金利の上昇したことにつれて114.20円付近まで反発したものの、WTI原油先物価格が80ドル台まで急落したことをきっかけに産油国通貨とされるカナダドルに売りが先行したほか、資源国通貨の豪ドルも売られ対円が全体で軟調な展開となり円全面高になりドル円は113.651円まで下げ幅を拡大しました。ただ、引けにかけて米長期金利が1.69%まで反発した流れに沿ってドル円は114円台まで回復し取引を終えました。
-どうなる中国恒大-
本日のイベントは英小売売上高、仏欧英製造業PMI(速報値)、加小売売上高、米製造業PMI(速報値)、米クオールズFRB副議長発言が予定されています。ドル円は米テーパリングへの思惑による円安進行が一服し上値の重さが目立っていましたが、昨日、原油安をきっかけに113.65円まで下落しました。ただ、米長期金利の上昇を受けて114円台まで回復しており短期的には114円台を挟んだラリーが続くのではないでしょうか。明日から来月3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にブラックアウト期間に入ることで本日予定されているクオールズFRB副議長発言などのFRB当局者の発言には注意したいです。その他では中国恒大の動向に注目しています。ついにデフォルト期限とされている23日を迎え固唾のんで見守っていますが、実際にデフォルトに至った際のマーケットインパクトは不透明であることから、なるべく今週末はポジションの持ち越しを避けておきたいです。