FXレポート

ドルは材料待ちの様相か

ドルは材料待ちの様相か

-前日のサマリー-
 週明けの東京市場では、自民党の新総裁による経済対策への期待感から日経平均が前日比で373円のプラスでスタートし、ドル円も追従する形で109.63円から109.82円まで上昇、その後は109.80円台付近で膠着しました。ロンドン市場では、欧州株式相場が小高く始まったことをながめ、ドル円は投資家のリスク志向改善を意識した買いが先行。一時109.95円まで本日高値を更新しましたが、ニューヨーク市場に入ると米国がレーバーデーで祝日だったこともあり動意が薄く、109.80円台あたりで横ばいに推移し続け109.858円で取引を終えました。

-ドルは材料待ちの様相か-
 本日のイベントは、豪RBA政策金利、独ZEW景況感調査、米3年債入札が予定されています。主要な米経済指標がないほか、RBA政策金利も政策金利が据え置き予想となっています。ただ、RBAの声明も同時に発表され景気見通しの改善とテーパリングの動向に注目が集まります。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されているなか、7月の声明では「これまでの経験を踏まえ、流行が収まり規制が緩和されると、経済はすぐに回復する」との見解を示しており、これまでのスタンスを維持しつつ、テーパリングも国債購入額の減額を週50億豪ドルから40億豪ドルに維持が確認されれば、豪ドル買いが期待されます。一方で、ドルはやや材料不足の見通しです。現在、FRBによるテーパリングや新型コロナウイルスのデルタ株の感染再拡大、アフガニスタン情勢を巡る地政学リスク、バイデン政権のインフラ投資法案の行方など先行き不透明感が強い材料となっており、動き難い展開が予想されます。景気の改善や感染抑止などのポジティブ要因のニュースが出るまでは株式市場の動向などを材料にレンジ相場を意識しながら取引にのぞみたいです。

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