いよいよ年内テーパリング開始か
-前日サマリー-
先週のドル年は週初めは米株高やジャクソンホール会議への思惑から109円台後半から110円台前半を「往ってこい」の展開になりました。ただ、アフガニスタンのカブール空港付近でテロ行為が発生し緊張の高まりからリスク回避一色となり円買いが強まる場面も見られました。週末のジャクソンホール会議は通常2日間の開催が1日のみとなるなか、パウエルFRB議長は年内テーパリングの可能性を言及したことでドル安・円安・株高のリスクオンに。ドル円はドル安圧力が強く110.15円付近から109.78円まで下落し取引を終えました。
-いよいよ年内テーパリング開始か-
本日のイベントは、独消費者物価指数(CPI、速報値)、米住宅販売保留指数が予定されています。また、英国がサマーバンクホリデーで祝日休場となっています。パウエル議長が初めてテーパリングについて言及しました。年内のテーパリングの可能性は高く米金融機関大手のゴールドマンサックスは年内の可能性を80%としています。マーケットはこれからテーパリングを織り込んだ動きになることが想定されます。テクニカル面でみるとドル円は8月安値の108.72円を試せるかが注目です。もっとも、ユーロドルに目を向けると直近1.1664ドルから1.1804ドルのレンジになっています。ファンダメンタルズ要素からドル安が進みレンジ上限をブレイクできるかが一つの試金石になるとみてます。また、アフガニスタンのテロ行為でバイデン大統領は首謀者のイスラム国のISISに対して制裁を与えるとしており、地政学リスクの動静にも注目したいです。