いよいよジャクソンホール会議
-前日サマリー-
東京市場は仲値に向けた買いから110.11円まで上昇したものの、前日の高値(110.12)付近とあって買いが細ると日経平均の失速で売り圧力が高まり109円台に反落しました。欧州市場では欧州勢が買いで反応すると一時110.23円まで上昇しましたが、この水準では売りが強まり再び110.05円半まで軟化。NY市場ではアフガニスタンのカブール空港付近で発生した自爆テロが発生しリスク回避一色になりました。ドル円は110.20円から109.94円まで下落したほか、豪ドル円も80.02円から79.63円まで下落するなど、円全面高の展開となって取引を終えました。
-いよいよジャクソンホール会議-
本日のイベントは、豪小売売上高、米個人所得、米PCEコア・デフレーター、パウエルFRB議長の発言(ジャクソンホール会議)が予定されています。また早朝にバイデン大統領のアフガニスタンのカブール空港付近で発生した自爆テロに対しての演説が予定されています。イスラム国(ISIS)の自爆テロは米海兵隊員11名と米軍医療関係者1名が犠牲になりました。また重軽傷者も多数発生していると報道されています。今回のテロ行為による報復措置が取られるかバイデン大統領の声明に注目が集まっています。その場合、地政学リスクの高まりからリスク回避の円買いが強まることが予想されます。ドル円は109円台前半がターゲットになり8月安値の108.72円が下値目途になりそうです。一方で、ジャクソンホール会議後のパウエルFRB議長の発言はどうでしょうか。現在、株式市場は史上最高値を何度も更新するほどコロナ回復への期待値が高い状況になっています。ただ、パウエル議長はテーパリング開始について、具体的な言及をしていないこともポイントです。今回の会議後の発言もテーパリングへの言及を避けるか、それとも具体的な時期を明示するかによって反応は異なるため、しっかりと見極めて取引にのぞみたいです。