FXレポート

ドル円は値が軽く

-前日サマリー-
 週明けの東京市場は日経平均が上昇して始まりリスクオンの円売りが強まりました。クロス円は全般的に強含むなか、ドル円は時間外の米長期国債の利回りが上昇したことで109.80円から109.98円まで上値を拡げました。欧州市場に入っても、米長期金利の上昇を支えにドル円は上げ幅を広げ110.14円の高値を付けました。ただ、NY市場では失速しました。目立った取引材料はなかったものの、クロス円に調整的な円買いが入りドル円は109.72円まで急ピッチに下落しました。引けにかけて、持ち直す場面が見られたものの、米株主要三指数が揃って上昇しリスクオンのドル売りが優勢になるとドル円は109.67円の安値引けで取引を終えました。また、要人発言ではバイデン大統領がコロナ対応について緊急的なスピーチを行いコロナワクチン接種の奨励を呼びかけましたが、為替への影響は限定的でした。

-ドル円は値が軽く-
 本日のイベントは、NZ第2四半期小売売上高、米新築住宅販売件数、米2年債入札が予定されています。NZの小売売上高がやや警戒といったところでしょうか。取引の薄い時間帯に発表されるため、予想と結果がかい離した場合、大きく動く可能性があります。一方で、前日のドル円は110円台に乗せたものの、米株高によるドル売りで上げ幅を失いほぼ「往ってこい」になりました。ただ、今週ジャクソンホールなどの大きめな金融イベントを控え、やや動き難い展開が想定されるなか、値の軽さが印象深いです。ヘッドラインや要人発言で大きく動意付く可能性が考えられるため、アフガニスタンのニュースや米テーパリング、コロナ関連情報などを追いながら、株価や米長期国債利回りを材料に取引にのぞみたいです。

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