雇用統計後の祝日
-前日サマリー-
東京市場でのドル円は、109.76円でスタートし、前日のスタート時点より30銭ほど高い水準でのスタートとなりました。市場では「3連休前の仲値に向けて本邦実需勢からの買いが散見された」との指摘もあり、一時109.88円まで値を上げました。ロンドン市場では時間外の米10年債利回りが1.24%台まで上昇する場面があったものの、反応は鈍く雇用統計前の様子見か109.70円と109.80円の間で横ばいでの推移でした。21:30の雇用統計では非農業部門雇用者数、失業率、平均時給全てが好結果となりました。特に非農業部門雇用者数は今年に入ってから一番高い結果となり、ドル円は109.80円から一気に110円台を回復しニューヨーク市場がスタートしてからも上昇し続け110.35円を付ける場面もありました。また、同じタイミングで米国主要株価指数のダウとS&P500が最高値を更新し、米国債10年利回りも1.29%まで回復し全体的にリスクオンの雰囲気となりました。その後ドル円はひたすら110.20円台をキープし続けこの日は110.21円で引けました。
-雇用統計後の祝日-
先週の雇用統計の結果で米国経済の回復が顕著に数字に表れる形となりました。これによりマーケットはリスクオンに傾き、今週以降大きく流れが変わる可能性が考えられます。また、今までハト派の姿勢だったFRBのパウエル議長がこの結果を受けて今後タカ派寄りになるのか、どのような姿勢で雇用統計の結果を受け止め、今後の金融政策の材料にしていくのか、発言も踏まえてよく注目したいところです。また、本日日本は祝日で休場となり、流動性が低くなり突然大きく動き出すことも考えられますので、取引する際は注意したいところです。