タカ派の見解探る
-前日サマリー-
昨日は東京市場とロンドン市場で円高方向の動きとなるも、ニューヨーク市場では横ばいで推移し、ドル円は110円台半ばで取引を終えました。ここ数日続いている円高基調は継続しており、本日も東京~ロンドン市場で下値を掘り下げる展開となるか注目です。マーケット全体を見てみると株式市場・原油市場・米国債市場でリスク回避的な雰囲気を広がっており、110円をターゲットとした円高の動きは続く可能性が高いとも感じられます。
-FOMC議事録公表-
本日は日本時間27:00にFOMC議事録の公表が予定されています。本日公表される議事録は6月開催分となります。声明では緩和的な姿勢を継続し、経済の更なる回復を期待する内容でした。しかし、ドットチャートでは多くのメンバーが23年までの複数回の利上げを予想し、その後の記者会見でもパウエルFRB議長が「(今回は)テーパリングについて話し始める会合だと考えてもらって構わない」と発言するなどタカ派の意向が色濃く出た回となります。所謂、主流派となりつつあるタカ派の見解を詳細に検証するためにも本日の議事録はしっかりと確認しておきたいです。
取引については、公表前後の値動きを取りに行くより議事録の内容をしっかりと検証した上で中長期的なポジショニングに役立てていくスタンスを取るのが確実かも知れません。