調整的なマーケットのなか、FRB副議長の発言に注目
-先週サマリー-
先週の為替市場はパウエルFRB議長が早期の利上げを行わない認識を示したことで米主要三指数は揃って上昇するなか、ナスダックは史上最高値を更新しリスクオンになりました。ドル円も111円台まで上昇し年初来高値を更新するなど、リスク選好的な円安の展開になりました。一方で、24日にメキシコ中銀がインフレへの対応策としてサプライズで利上げを実施したことでメキシコペソ円は一時5.620円まで急騰しました。主要先進国がインフレ懸念の対応を見守るなか、メキシコ中銀の影響は大きく今後の動向を見極めたいです。
-調整的なマーケットのなか、FRB副議長の発言に注目-
本日のイベントはクオールズFRB副議長の発言が予定されています。月曜日の多くで主要な経済指標の発表がなく調整的な動きと予想しています。ただ、直近の為替市場はドル円やポンド円などボラティリティが高く推移しており、株式市場や米金利などの値動きによるリスク許容度の変化を見ながら取引にのぞみたいです。また、クオールズFRB副議長の発言もインフレへの考え方やテーパリングへの見通し、利上げへの思惑など、考えさせられる材料が多く一喜一憂する展開が想定されそうです。