週末要因の動きに注目
-前日サマリー-
東京市場のドル円は仲値にかけて買いが強まり111.11円の年初来高値を更新したものの、午後に入って110円台に失速しました。欧州市場では米長期金利が低下したことで円買いドル売りが強まり一時110.69円まで下落。NY市場ではバイデン大統領のインフラ法案が超党派の上院議員らによって合意したことを受けて、米主要三指数がそろって上昇したものの、為替への影響は限定的で110.88円で取引を終えました。
-週末要因の動きに注目-
本日のイベントは、NZ貿易収支、本邦仲値公示、米個人所得、米PCEコア・デフレーターが予定されています。バイデン大統領のインフラ法案が合意に至ったことで米株高となりマーケットがリスクオンに振れるか注目です。また、本日は週末とあって本邦の仲値公示やロンドンフィックス、NYタイムの週末要因といった調整的な動きにも警戒です。一方で、昨日、メキシコ中銀は金融政策決定会合を開き、政策金利を4.00%から4.25%に引き上げました。予想は据え置きでサプライズの利上げだったため、メキシコペソは5.587円をつけて年初来高値を更新しました。声明では「インフレに対するリスクバランスは上向きに偏っている」「インフレ期待への悪影響を回避するため、金融政策スタンスを強化する必要があると判断」として、いち早くインフレに対応した印象です。オーバーシュート気味に高値を付けたため、一旦利食いにさらされるか強いファンダメンタルズを背景に買い進むか見極めたい局面です。