英BOEの金融政策の動向に注目
-前日サマリー-
東京市場のドル円は、本邦実需勢の買いが断続的に入り仲値過ぎにストップロスを巻き込み110.85円まで上昇しました。欧州市場では目立った取引材料がないなか、調整的な動きから買いが先行し111.10円の年初来高値を付けました。NY市場ではイエレン米財務長官の議会証言やインフラ法案について民主党共和党の双方から合意について前向きな発言が聞こえたものの、為替への影響は限定的で110.95円で取引を終えました。
-英BOEの金融政策の動向に注目-
本日のイベントは、黒田日銀総裁の発言、独IFO景況指数、英BOE政策金利、米新規失業保険申請件数、米耐久財受注、米ウィリアムズNY連銀総裁の発言、米7年債入札が予定されています。昨日に引き続き取引材料が豊富な一日となっています。なかでも注目は英金融政策の行方と考えます。前回のBOEの金融政策会合ではタカ派のホールデン氏が出口戦略に向けて金融緩和の縮小を訴えたことを受けて、利上げが意識され大幅にポンド高に振れました。今回の会合でホールデン氏は退任の予定になっていますが、現在ハト派のメンバーが追随した場合は、一層ポンド高が進むことが考えられ156円台も視野に入ってきそうです。