米2年債入札に注目
-前日サマリー-
週明けの東京市場では日経平均が大幅に下落するなか、リスク回避の円買いが強まり110.24円から109.71円付近まで下落しました。もっとも、円買いが一巡し米長期金利が上昇したことでドル円は110円台まで反発。欧州市場では欧州株式の株高を受けてドル円は上昇基調を維持し一時110.33円まで上値を伸ばしました。その後、NY市場ではダウ平均など米主要3指数が揃って上昇したことでドル円は110.350円の日通し高値を付けて110.30円で取引を終えました。
-米2年債入札に注目-
本日のイベントは、米中古住宅販売件数、米2年債入札、パウエルFRB議長の議会証言が予定されています。パウエルFRB議長の議会証言はすでに証言の原稿が公表されているほか、議会証言中に金融政策の変更を示唆するとも思えず無風通過になるとみてます。一方で米2年債入札が注目されそうです。昨日発表されたFRBのリバースレポは、過去最高となる7651億ドルとなりました。先週のFOMCで超過準備の付利金利(IOER)と翌日物リバースレポ金利を引き上げたなか、大規模な金融緩和やコロナ対策による最大1400ドルの現金給付金などが消費されず貯蓄に回され、市中に溢れた行き場のないマネーがリバースレポに向かいました。短期金融市場に大量なマネーが行き交いマーケットの注目度は日増しに上がっていく中で、本日の米2年債入札が額面通りの好調な入札で終えるかどうかが、今後の分岐点の一つになるかもしれません。