米新規失業保険申請件数に注目が集まる
-前日サマリー-
東京市場のドル円は方向感なく、日経平均は5日続伸で終わったものの、ドル円は108.80円付近でもみ合いとなりました。一方で、NZ準備銀行(RBNZ)は金融政策決定会合で予想通りに政策金利を据え置きました。ただ、声明文では利下げの文言を削除し2022年後半の金利上昇の可能性も示唆したことでニュージーランドドル円は78.63円から79.57円まで急ピッチに上昇しました。欧州勢参入後はドル円買いで反応し108.90円付近まで上昇しました。NY市場ではロンドン・フィキシングに絡んだドル買いから109.17円の高値を付けました。また、クオールズFRB副議長が「経済が好調な場合、債務購入の規模を縮小することについての議論は、次回の会議で始まります」と述べテーパリングが示唆されたものの、目立った動きは見られずドル円は109.12円で取引を終えました。
-米新規失業保険申請件数に注目が集まる-
本日のイベントは米新規失業保険申請件数、米耐久財受注、米中古住宅販売保留、米7年債入札が予定されています。昨日、クオールズFRB副議長は次回のFOMCでテーパリングの議論を開始するかもしれないとしました。また、テーパリング開始時期についても年内に条件を満たすだろうとするなど、マーケットにテーパリングのシグナルを送ったとも取れる発言をしており、株価や米長期金利の動向に注目が集まりそうです。そういったなか、本日は重要な米経済指標が複数控えており、なかでもFRBが重視する雇用関連指標の新規失業保険申請件数には注目したいです。