米長期金利の動向に注目
-先週サマリー-
先週のドル円は米国のインフレ懸念から109.50円から108.57円まで下落したものの、20日FOMC議事録においてテーパリングの議論を行うべきとの意見があったため、ドル買いに振れて109円台まで持ち直しました。ただ週末にかけて、米長期金利が低下しドル売り円買いが強まったことで108.88円付近まで下落し取引を終えました。
-米長期金利の動向に注目-
本日のイベントはNZ四半期小売売上高指数、黒田東彦日銀総裁の発言、ベイリー英中銀(BOE)総裁の発言が予定されています。また本日は主要な米経済イベントが予定されていないため、米長期金利の動向に注目してます。先週、インフレ懸念からテーパリングの議論が起こりドル円は上下に神経質な展開となりました。米長期金利の動向をみると、5月12日に付けた高値1.66%から低下し現在は1.63%を推移しており、今後どちらに抜けるかがポイントになるとみてます。短期的には1.60%の心理的な節目を割りこむ場合はドル安が強まりドル円は5月安値108.337円が意識されるとみます。一方で、高値の1.66%を試す場合はドル買い圧力が強まり5月高値の109.78円が意識されます。