物価は高すぎる?
-前日サマリー-
昨日は米消費者物価指数(CPI)にマーケットの注目が集まりました。米CPIは前年同月比の市場コンセンサスが3.6%だったのに対し結果が4.2%と非常に強い結果となりました。今回の結果を受けて市場は過度なインフレを警戒しており、FRBも早期テーパリングに動き出すのではないかと推測されています。この結果を受けてクラリダFRB副議長も今回の上昇が短期的でないとするならば「FRBは行動する」と発言しました。ドルは大きく買いに傾き、発表直後は108.76円から109.15円まで急伸しました。
-FRBメンバーの発言続く-
本日も昨日に続きFOMCボードメンバーや各連銀総裁の発言が続きます。消費者物価指数(CPI)の結果が非常に強かったことを受けてマーケットや金融政策決定者の間ではインフレ上昇に対し警戒感を示されています。前述のようにクラリダFRB副議長は今回の上昇は一過性で短期的である可能性が高いとしながらもインフレ水準が更に上昇、もしくは継続して上昇する場合には「FRBは行動する」と発言しています。このように早期のテーパリングが意識される中で株式市場をはじめとしてマーケットへの影響も徐々に広がっています。
本日はバーキン・ブラード連銀総裁とウォラーFRB理事の発言が予定されています。昨日のクラリダFRB副議長の発言はマーケットに衝撃を与えただけに、本日もその発言内容に注意を払う必要がありそうです。