金融緩和継続か
-前日サマリー-
昨日のパウエルFRB議長による議会証言では高まるインフレ期待に対してハト派トーンを弱めるのではないかと注目されていました。しかしパウエル議長は「完全な景気回復にはまだ程遠い」とし現在の大規模金融緩和を継続するスタンスを示しました。また、足下の米国債利回り上昇についても「成長とインフレの見通しによるもの」として特段の対応をとる必要はないとしました。この発言を受けて米ドルは下落、一時105.30円から105.06円まで下落しました。
-ポンドに暗雲?-
ポンドは昨年から続くポンド高に拍車がかかった形で、ここのところ強烈な上昇トレンドが発生しています。ポンド円は今年に入ってから140.69円から148.60円まで上昇しています。ただ、英中銀(BOE)はこの過度なポンドの上昇が景気回復を鈍化させる要因として捉えているのではないかとの声もマーケットからは聞こえています。直近ではBOEがマイナス金利導入を先送りするなど現在の状況を容認しているようにも取れます。ただ本日のベイリーBOE総裁発言ではこのポンドの上昇についてBOEとしてどのような認識・スタンスをとるのかその発言に注目が集まります。