材料豊富な一日
-前日サマリー-
東京市場は日経平均の大幅高を受けて、リスク選好的な円売りからドル円は105.63円まで上昇しました。ただその後、日経平均が失速すると105.18円まで反落しました。欧州市場では良好な欧州経済指標を背景に欧州長期債利回りが軒並み大幅に上昇したことをきっかけに再びリスク選好ムードが高まりユーロ買いが強まりユーロドルは1.2169ドルまで強含みました。NY市場では米長期国債利回りが1.29%まで上昇するとドルが全面高となりドル円は106.00円まで上昇し取引を終えました。
-材料豊富な一日-
本日のイベントは英消費者物価指数、米小売売上高、米生産者物価指数、米鉱工業生産、FOMC議事録公表が予定されています。祝日明けとなった昨日の為替市場は米長期金利の上昇を手掛かりにドルが全面高となりドル円は一気に106円台まで駆け上がりました。テクニカル面でも200日移動平均線がある105.51円を明確に上抜けたことも上昇圧力を高めた要因と考えられそうです。さて、本日は取引材料が豊富です。昨日の為替市場でメインとなった米長期金利に直近手掛かりとなった米株価指数に注目が集まるなか、米小売売上高と景況感が確認できる重要な経済指標が予定されています。米長期金利は20年2月以来まで上昇しており、米国の景気回復の期待感を表しているとみています。一方で、短期間で大幅に上昇しており米小売売上高の結果が予想を下回った場合、期待感のはく落から米長期金利の低下も考えられドル全面安の展開も考えられます。また、株価も日経平均が30年振りに3万円台を回復したほか、米株価指数も上昇を続けており界隈ではバブルとの発言も聞こえており、きっかけさえあれば利益確定の売りにさらされる可能性も低くはなさそうです。今のところ株式市場にブレーキを掛ける材料は見当たらないものの、ヘッドラインを注視しつつ警戒心を高めておきたいです。