ユーロの上値に重みが
-前日サマリー-
東京市場のドル円相場では9日安値の104.50円付近で下値の底堅さを実感した後、仲値にかけてドル買いが優勢になり104.71円まで上昇しました。欧州市場に入り時間外のダウ先物が上昇するなどのリスクオンのドル売り圧力要因が強まったことで9日安値を下回り104.41円まで下落しましたが、後半で「3月の日銀金融政策決定会合でマイナス金利の深掘り余地があることを明確化する可能性」との一部報道を受けて円が全面安となり104.84円まで急騰しました。NY市場では1月米消費者物価指数(CPI)が予想より弱い内容だったなどの低調な米インフレ指標をきっかけにドル売りの流れとなり104.54円まで下落した後、パウエルFRB議長の米雇用市場への見解発言にも反応は鈍く104.59円で取引を終えました。
-ユーロの上値に重みが-
本日のイベントは米新規失業保険申請件数が予定されています。また、本邦は建国記念の日で祝日休場になっています。昨日、変異ウイルスの脅威に警戒しドイツで3月7日までロックダウンを3週間延長するとの発表がありました。追加経済損失は45億ユーロにまで上ると推測され第1四半期の同国GDPに重石がかかり、マイナス成長になる可能性が強まったことによってユーロの上値が重たくなっています。節目の127円付近などに上昇時は戻り売りが狙い目となる可能性が出てくるので、チャートには注視しておきたいです。