リスクオンムードはいつまで続くのか
-前日サマリー-
昨日の東京市場では、時間外のダウ先物が米経済対策の早期成立期待で上昇したことにより日経平均が500円超高の力強い動きを見せ、30年半ぶりとなる2万9000円台まで回復しました。これを支えとしてドル円は105.54円まで上昇しました。欧州市場に入ると時間外の米10年債・30年債などが上昇したことでドル高が進行し105.67円と高値を付けましたが、週末高値の105.77円がレジスタンスとして意識されると反発しました。NY市場で先ほどの米長期金利が低下に転じたことにより、ドル売りが加速しました。ドル円は下値を試す展開になり、105.15円まで下落した後105.21円で取引を終えました。
-リスクオンムードはいつまで-
本日は主な主要経済指標は予定されていません。マーケットは引き続きリスクオンムードとなっています。数日間続伸し過去最高値を更新している米主要3指数に加えて、イエレン米財務長官が前日のテレビ番組で「バイデン政権の追加経済対策が成立すれば2022年までに完全雇用を実現できる」と述べたことも投資家心理の改善につながっていますが、水曜日のパウエルFRB議長の会見を控えており素直にリスク選好的な取引が続くかは推測の域を出ません。要人発言や関連ヘッドラインにはより一層警戒したいです。