まもなく第46代米国大統領の誕生
-前日サマリー-
昨日の東京市場では日経平均や時間外取引の米国株先物が上昇したことに加え、イエレン次期米財務長官の公聴会での発言に期待が高まりリスクオン相場になった為、ドル円は昨日高値の103.93円を上抜けて一時104.08円まで値を上げました。その後も高値圏で底堅く推移しNY市場に入りますが、高く始まった米国株が伸び悩んだなどが相場の重しとなり103.85円付近まで下落します。早朝のイエレン次期米財務長官の公聴会ではやはり「ドル安は望まない」などの発言を残しましたが、想定内であったためかマーケットの反応は薄く103.90円付近で小幅な上下に留まった後、103.88円で取引を終えました。
-第46代米国大統領-
本日は英消費者物価指数、加BOC政策金利発表、バイデン第46代米国大統領の就任式が予定されています。バイデン新政権のもとで進められる大規模な追加経済対策を始めとした期待感の中で、どのように4年間のトランプ政権下で深まった党派対立とアメリカ国内の社会分断を埋めていくのか注目が集まります。就任初日には以前アメリカが離脱した地球温暖化対策の国際的な枠組みである「パリ協定」に復帰する大統領命令をすぐさま発令する考えを示すなどその行動力にも新米大統領に期待感が集まっており、追加経済対策第2弾も早々に考案されるのではないかとの見方もあるので冷静にマーケットを見極めたいです。しかしながら就任式時にはトランプ派の武装したデモ隊による抗議行動が計画されているとの一部報道もあり、現地は最高レベルの警戒体制が敷かれるなど緊張感が高まっており関連ヘッドラインに注意が必要です。