ジョージア州上院議員選挙決選投票に注目
-前日サマリー-
週明けは静かな取引で始まったものの、「菅首相が週内にも1都3県に緊急事態宣言を発令へ」との一部報道が伝わると日経平均が400円超安となりドル円は102.93円まで下落しました。欧州市場では欧州株高を受けてリスクオンのドル売りから一時102.71円まで下落しましたが、この水準では買いが優勢で103円台まで反発しました。NY市場では英国での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、英政府がさらなる規制強化に乗り出すのではとの憶測が広がりポンド安が強まると、ポンド円は140.70円から139.69円まで急ピッチに下落しました。一方で、ドル円は103円台前半でのもみ合いで取引を終えました。
-ジョージア州上院議員選挙決選投票-
本日のイベントは米ISM製造業景況指数、ジョージア州上院議員選挙決選投票が予定されています。6日に連邦上下両院の合同議会で選挙人投票の結果を開票し米国の次期大統領及び副大統領が正式発表されます。通常、議会が選挙結果をそのまま認める流れですが、今回は大規模な不正選挙があったとして異議申し立てが行われる見通しになっています。そのため、上下両院で審議がされ下院は民主党多数で否決される見通しとなっているものの、上院では共和党が多数になるか分かれ目になるほか、バイデン政権に移行した場合、上下院で民主党が過半数を取れるかで政権運営がスムーズに行われるかが焦点になっており、注目度が高い決選投票になっています。事実、昨日のマーケットではジョージア州上院議員選挙決選投票を控え米株式が大幅安となっており、注目度の高さがうかがえます。取引としては思惑が働きやすく方向感がわからないため、積極的に売買するよりも結果が出てから順張りで狙ってみたいです。