イギリスとEUがようやく合意へ
-前日サマリー-
先週末の東京市場ではクリスマスイブで動きは限定的で、欧州市場とNY市場前で様子見ムードが広がり、ドル円は103.50円台のレンジ相場になりました。しかし英・EUの通商交渉で、イギリスが漁業権で譲歩して大枠で合意したとの報道を受けて、ポンド円は当日高値141.21円まで上昇しました。NY市場中、「英国とEUは合意の一部を将来再交渉する可能性がある」との報道があり、一時悲観的なポンド売りがありましたが、正式に合意が発表されたあと20銭上昇して利食いの売りが優勢になり140.36円で取引を終えました。
-合意の先の相場はどうなる-
本日は特に明記する主要経済指標はありません。しかしイギリス・EUの通商交渉のヘッドラインはまだ警戒が必要です。金曜日の貿易交渉の合意を受けて行われる議会での承認を求める投票の際に、野党労働党のスターマー党首は支持するとのことですが一部議員は合意に反対する計画だとの報道が入ってきています。完全承認の前にひと悶着ありそうなので引き続きヘッドラインには注意しつつ取引にのぞみたいです。また合意後のポンドには様々な見方が出ています。国内感染拡大によるロックダウンやウイルスの変異種発生などの問題があり、このブレグジット結果をマーケットが率直に反映するかは推測の余地がありそうです。