英・EUの通商協議は詰めの段階か
-前日サマリー-
昨日の東京市場では昨日の引けにかけてのドル高の流れの反動で103.61円から売り優勢で始まりました。途中でトランプ米大統領が米上下両院で可決した経済対策法案について不必要な要素を除外するように要求した影響で、ドル円は103.58円前後でもみ合いになりましたが、その後は103.36円付近まで軟調に推移しました。欧州市場では「英EU合意は近い」などの報道やEUがもし年末までに合意しなくとも加盟国に英国との暫定的な新貿易協定に準備するよう伝えたとの報道を受け、ポンド買いが強まりポンド円は138.91円から139.78円まで急伸します。しかしNY市場で英・EU通商交渉をめぐり、以前の合意報道に対して「交渉は決着していない」との逆の報道が伝わるなど、マーケット内の情報が錯綜していた為ポンド買いは一服し取引を終えました。
-クリスマス・イブだが注意が必要-
本日はトルコ中銀政策金利の発表が予定されています。15.00%から16.50%の1.50%の利上げの見込みになっておりますが、直前のヘッドラインには注意しましょう。また本日はクリスマス・イブのため、米市場は日本時間27時までの短縮取引となります。25日にかけて日本時間深夜は流動性が低下する点に注意すると共に、早くとも本日に終着点にたどり着きそうな英国とEUの貿易交渉にも引き続き警戒が必要です。