合意が遠くリスクオフに傾くか
-前日サマリー-
先週末の東京市場は目立った取引材料のないなか調整的なドル買いに振れてドル円は103.15円から103.48円まで緩やかに上昇しました。欧州市場ではジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長が英EUの貿易交渉の取りまとめで2日間におよぶ協議を行うとの報道が伝わったものの、影響は限定的でポンド円も139円後半での小動きとなりました。NY市場では週末の調整中心の相場で動意は限られドル円は103.34円で取引を終えました。
-合意が遠くリスクオフに傾くか-
本日のイベントはユーロ圏消費者信頼感(速報値)が予定されています。新型コロナウイルスのワクチンが普及され足元ではリスクオン相場が継続しそうです。懸念点としては英EUの貿易協議と米国の追加経済対策の動向です。どちらも期限が迫っており、早期の合意が期待されているものの、依然として合意に至っておらず、クリスマスまで長引くようならば徐々にリスクオフに傾く恐れがあります。本日は重要な米経済指標がないことから、ヘッドラインに注意しつつ株式市場や米長期国債利回りの値動きを見極めながら取引にのぞみたいです。