週明けは荒れた展開か
-先週の振り返り-
先週のドル円は103.92円から104.57円まで上昇後、103.82円まで反落し104.02円で取引を終えました。序盤はワクチン期待からドル安が進んだものの、米景気対策の遅れが嫌気され反落しました。一方で、ポンド円は英EUの貿易協議の合意期待から140.32円まで上昇したものの、結局合意に至らず13日まで交渉期限が延長されたことで136.78円まで下落し137.49円で取引を終えました。
-週明け注意に-
大統領選挙の見方
米連邦最高裁はジョージア、ミシガン、ペンシルバニア、ウィスコンシンの4つの激戦州で不正があったとするテキサス州の訴えを退けました。4州はいずれもバイデン氏が勝っており、14日の選挙人団投票でバイデン氏の勝利が正式に確定する見通しとなりました。
16日のFOMCでは追加緩和が予想されています。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、議会で新型コロナウイルスの追加経済対策の協議が遅れていることが追加緩和策への期待を高めています。前回の米雇用統計で雇用回復のペースが遅いことも意識されており、回復ペースを後押しするためにも、金融面からのサポートとして追加緩和するのではとみられておりドル売りが進む可能性が高いと考えられます。
英EUの貿易協議の見方
13日にフォンデアライエン欧州委員長とジョンソン英首相は協議の継続で合意しました。ひとまず「合意なき離脱」は免れました。両者の発言から多少妥協の見通しの線も出てきましたが、方向性が固まったと判断するのは早計であり、引き続きポンドの動向はトピック次第の展開と考えられます。