英EU合意に至らず
-前日サマリー-
週明けは日経平均の下落や本邦輸出企業の売りに押されドル円は103.94円まで下落しました。また、英関係筋が「交渉に進展がないなら7日に協議を打ち切る可能性がある」との報道が伝わったほか、ジョンソン首相とフォンデアライエン欧州委員長の電話会談も不調に終わりポンド円は一時137.90円まで下落。ただ、NYクローズにかけて反発し139.14円まで戻して取引を終えました。
-英EUは合意に至らず-
本日のイベントは本邦第3四半期GDP(二次速報)、独ZEW景況感調査が予定されています。「合意なき離脱」の可能性が高まりポンド安が強まっています。昨日、フォンデアライエン欧州委員長は「ジョンソン首相との電話の後、重要な問題についてはまだ違いがあります」「合意に達するための条件はありません」と述べて、ジョンソン首相との直接会談で合意を目指すことになりました。ただ、これまでの経緯を含め漁業権の問題は解決の糸口さえ見えておらず、双方譲らない姿勢を見せているだけに土壇場で解決するとも考えられません。市場参加者は疑心暗鬼のなか「合意なき離脱」が意識されるため、ポンド円の上昇局面では戻り売りを狙ってみたいです。