米大統領選、雌雄を決する可能性も
【本日のトレードポイント】
-NY市場に大人しさ-
昨日のドル円市場は普段と異なる様相を見せました。東京市場時間はドル高の短期上昇トレンドを形成し、ロンドン市場時間ではレンジに移行、NY市場時間では値幅をさらに狭めてレンジで推移しました。直近では105.70円が大きなレジスタンスとして機能しており、ドル独歩高の頭を抑えに来ている形となっています。どちらにせよ月末調整の動きと本日の大統領選候補者による討論会を控えた動きもあり積極的なポジションテイクがしにくい状況だったことが値動きが限定されたことの大きな理由と言えるでしょう。
-米大統領選討論会を攻略する-
本日日本時間午前10時から開催が予定されている米大統領選候補者による討論会ですが、今回はいくつかの理由で非常に注目度が高くなっています。まず、トランプ米大統領というインパクトの強い現役大統領が再選されるかどうか注目の選挙である点、そして新型コロナウイルスの影響で普段の選挙戦に比べ公の場で選挙活動が行われなかった点です。当然、長い選挙活動期間を経て徐々に織り込まれる予定だった価格も本日の討論会で織り込みに行くためマーケットへの影響も非常に大きいと考えられます。
討論会を抑える上で討論内容以外に注目すべきポイントは2つです。
①周辺スキャンダルについて
②健康状態
周辺スキャンダルはトランプ氏が中心となりますがバイデン氏にもあり、それに対する応酬で有権者の納得が得られる回答ができるかに注目したいです。
健康状態はバイデン氏についてです。以前から健康状態に難ありではないかと言われており話し方や歩き方などにも注目しているマーケット関係者も多いようです。
基本的なシナリオとしては、バイデン氏優勢となれば円高、トランプ氏優勢となれば現状維持かやや円安と考えておくとよいかもしれません。討論会中にもマーケットは大きく反応を示す事が考えられ、東京時間に各通貨とも大立ち回りを演じるかもしれません。