材料出尽くし感が広がるか
【本日のトレードポイント】
-FOMC金利据え置き-
東京市場のドル円は目立った取引材料がなかったものの、前日のNYの流れを引き継ぎ105.38円付近を軟調に推移しました。欧州市場では米連邦準備制度(FRB)の金融緩和の長期化観測から売りが強まり104.81円まで下落しました。NY市場では米小売売上高が0.6%と予想の1.0%を下回ったほか、FOMCで2023年まで金利が据え置かれるとの見方が強まったことで売りが強まる場面がみられたものの、売り一巡後には買戻しが優勢となり105.03円付近で取引を終えました。
-材料出尽くし-
本日は日銀政策金利及び声明、黒田日銀総裁の会見、英BOE政策金利及び声明、米新規失業保険申請件数が予定されています。昨日のFOMCでは注目されていたドットチャートで17人中13人のメンバーが2023年までの金利据え置きを予測しました。パウエルFRB議長は会見で「少なくとも現在のペースでの資産購入を維持すると予想」「需要に応じて資産買い入れを調整する準備ができている」と発言し、低成長が継続するなかで状況によって追加金融緩和にも応じる姿勢を示しました。今回のFOMCでは、8月のジャクソンホールでの発言を補強する結果になりましたが、イベントを消化したことで一旦ドル安の動きが止まるのではないかとみています。