材料豊富な一日に
【本日のトレードポイント】
-トルコ格下げ報道を受けて-
週明けの東京市場のドル円は軟調。106.10円付近で方向感なく推移していましたが、午後に入ると売りが優勢となり106.01円まで下落しました。その後の欧州市場でも売りが継続し105.90円まで下押す展開に。NY市場では格付け会社ムーディーズがトルコを格下げしたことを受けて、対ドル、ユーロでトルコリラが最安値を更新したことをきっかけにトルコリラ円は14.07円の史上最安値をつけ、ドル円も105.55円まで急ピッチで下落しました。
-豊富な経済指標に注目-
本日は久しぶりに経済指標が豊富に揃っています。東京市場では豪州/RBA議事録公表、中国/鉱工業生産 中国/小売売上高、英国/失業率、NY市場では米国/NY連銀製造業景気指数、米国/鉱工業生産の発表が予定されています。先週、ドル円はこう着相場となり動きが限られていたため、米経済指標も材料視されにくい状況が揃っていましたが、昨日の値動きをきっかけに下方にブレイクしたことで経済指標での値動きに期待感が出てきました。直近の米経済指標が好調なだけに期待通り好結果になれば、買い戻しの動きが活発化するのではとみてます。その他では、英議会に提出された「国内市場法案」に関しても、EU側の反応に警戒したいです。EU側の反発が必至なだけに、具体的な対応方法や内容に踏み込んできた場合、ネガティブ材料になりやすくポンド安が強まる可能性があります。