ポンド安に加え、マーケットはリスクオフ
【本日のトレードポイント】
-ポンドは思惑から全面安の展開に-
昨日の東京市場は、特に目立った取引材料が無く主要通貨の値動きは横ばい推移しました。しかし、ロンドン市場には、英ジョンソン首相がEUと昨年結んだ離脱合意を一方的に変更しようと画策。また英政府法務局のトップを務めてきたジョナサン・ジョーンズ氏が突然辞任しEU離脱合意への不安視が浮き彫りになったことにより、全面的な円買いが加速。ドル円は105.90円まで下落しましたが、NY市場クローズ時には106.02円まで回復しています。ただ、ポンド円はNY市場中でも円買いが継続し137.65円まで下落し取引終了しています。
-リスクオフの局面か-
本日も主要な経済指標の予定はありませんが、マーケットは取引材料に沸いています。イギリスとEUの離脱合意の修正報道を受けて、ポンドは全面安になりました。現在行われている交渉の状況について、報道や発表などがないため、まだまだ思惑で大きく動意付くとみています。材料を見極めながら順張りでついていっても十分に値幅が取れるとみています。一方で、ドル円は米株の大幅下落を受けて、安全資産の金に買いが入るなどリスクオフの展開になってきました。サウジアラビアが原油価格を引き下げたことをきっかけに原油先物価格が急落しており、世界景気の先行き不透明感が意識されそうです。米株や原油先物価格の値動きを見ながらリスク許容度を推し量りたい局面です。