米中協議再開の続報に注目
【本日のトレードポイント】
-ドルはじり安-
昨日のドル円は米長期金利の低下を受けてじり安に推移しました。東京市場でドル円は一旦106.21円付近まで上値を試す場面も見られましたが、ドル買いの勢いは続かず、弱い結果となったフィラデルフィア連銀製造業景気指数を眺めながら105.80円付近まで下落しました。一方ユーロドルは1.1800ドル付近では下げ渋りを見せ、1.1860ドル付近まで値を戻しています。
-欧州各国PMIが相場を動かすか-
本日は国内消費者物価指数や英・加小売売上高、仏・独・ユーロ圏の製造業PMIの発表が予定されており、注目材料の多い一日です。特に欧州各国の製造業PMIは材料視されやすく、結果を受けてユーロ相場が動意付く可能性が高いです。事前予想では前回7月の数字からそれぞれ改善が見込まれており、強い結果となれば足元で1.18ドルを維持しているユーロドルが再び上値を試しそうです。一方のドル円は米長期金利の低下を受けてじり安に推移しており、引き続き主要国株価指数や米長期金利、米指標を睨みながらの展開となりそうです。
-米中協議再開の続報に注目-
8月15日に予定されていた米中第1段階通商合意の検証が無期延期となったことで、米中の対立懸念が再燃しました。しかし、昨日米中の当局者の話として、両政府の担当者が数日中の開催を計画していること一部で報じられたことで、一転協議への期待感が高まっています。中国商務省は米国と数日以内の貿易交渉を行うことを示唆しており、トランプ大統領や米国当局者による発言への注目度が高いです。米側から交渉に前向きな反応が出れば、来週にかけてリスクオンムードが強まりから、クロス円を中心に円安が進行する展開も想定しておきたいです。