全てがドル売りを誘う
【本日のトレードポイント】
-GDPは過去最低を記録-
昨晩発表された米実質GDP(2020年第2四半期)は-32.9%と過去最低となる結果を記録しました。新型コロナウイルス第二波の影響をモロに受けた形となり、早期回復期待に対して冷や水を浴びせる結果となりました。同じく昨晩発表された新規失業保険申請件数と同様に予想値よりも良い結果ではありましたが、数字のインパクトは大きくドル売りに拍車をかけました。
内訳をみていくと、個人消費から輸出、設備投資、住宅投資まで軒並み大きな減少幅です。第2波の影響は確実に米経済を浸食しており、今後も経済回復への道のりは遠いとマーケットは再認識しました。
-トランプ劇場再び?-
「安全な投票が可能になるまで大統領選挙を延期してみてはどうか」トランプ米大統領は昨晩SNSにこのような投稿をしました。以前から選挙の延期を要請するトランプ米大統領ですが、大統領に選挙延期の権限はありません。ただ、このように選挙を延期したい理由がトランプ陣営にはあるのかとマーケットは勘ぐっているのが事実です。
再選に向けて苦戦を強いられているトランプ陣営にとってトランプ米大統領のSNSを用いた"マイクパフォーマンス"は重要なファクターとなります。今後、選挙が予定される11月に向けてトランプ米大統領の声は大きくなることが予想されます。