FOMC消化するもドル安傾向に変化なし
【本日のトレードポイント】
-止まらぬドル売り-
先週から続くドル売り傾向は昨日のFOMCを消化してもなお、変化はありませんでした。一昨日に一時的にブレイクした105円ですが、ロンドン入りと同時に再度ブレイク。一時は104.80円まで下落しました。その後は頭を上げ再度105円台に乗せるものの、滞空時間は短く105.00円-104.90円のレンジで推移する展開となりました。
ドル売りは米国の感染拡大第2波の影響が大きいことによる先行き不安が理由とされています。加えて昨晩のFOMCで従前の緩和政策が長期化するとの見方もドル売りに拍車をかけています。一部ではマイナス金利も織り込む動きも見せており、ドル売り、引いてはドル円の上値は依然として重い状況が続くと思われます。
-変わり映えのしないFOMC-
昨晩FOMC政策金利および声明文の発表、それに伴うパウエルFRB議長会見が行われました。政策金利は据え置き、声明文も内容をほぼ前回同様で「ウイルス次第」との旨が述べられています。会見では追加緩和の可能性も強調されましたが、新型コロナウイルスの感染拡大やそれに伴う財政の動向次第との条件も添えられています。マーケットは追加緩和に大きな期待を抱いていただけにやや期待を裏切られたようです。