英FTA交渉に注目
【本日のトレードポイント】
-ユーロ上昇-
昨日のユーロドルは東京時間にEU首脳会議でEU復興基金が合意したことを受けて利食い売りが先行し、1.1460ドル付近から1.1422ドル付近まで下落しました。その後は下げ渋りを見せ、NY時間に入ると為替市場で全般的にドル安が進行したことでユーロドルも上値を伸ばす展開となり、一時年初来高値となる1.1539ドルまで上昇しました。一方のドル円はドル売り優勢の流れから、NY時間に一時106.68円まで下落しました。
-英FTA交渉の動向に注意-
本日は加消費者物価指数やラガルドECB総裁の発言、米中古住宅販売件数が注目されます。この他に英国・EU間のFTA交渉の動向や米中両国の要人発言が材料視されそうです。本日早朝に英メディアが英国・EU間のFTA交渉の合意が難しいとの観測記事を出しており、再び「合意なし」への警戒感が強まる可能性に注意したいです。足元のポンドドル相場は6月上旬の高値1.2812ドルに接近する勢いですが、FTA交渉に関してやや楽観的な見方が多い状況です。合意への期待感が削がれる内容のヘッドラインにはポンド売りで反応することが予想されるだけに、動向を注視したいです。