EU首脳会議は難航
【本日のトレードポイント】
-ドル円は仲値に絡んで急騰-
週明けのドル円は五十日の仲値に絡んだドル需要から、一時107.52円まで急騰しました。ただその後は上値を抑えられる格好となり、107.10円付近まで下落する場面も見られました。一方、ユーロドルはEU首脳会議で協議されている新型コロナウイルス復興基金案について、反対国が妥協案に同意するとの期待感からやや上値を伸ばす展開となり、一時1.1467ドルまで上昇しました。ただ具体的な協議進展が見えないことから利益確定売りに押される展開となり、NY時間に一時1.1400ドル付近まで下落しました。
-コロナ基金は合意に至るか-
本日は国内消費者物価指数やRBA(豪中銀)金融政策会合議事録、加小売売上高が発表されます。17日から開催されているEU首脳会議では、新型コロナウイルス復興基金案を巡り返済不要な補助金と融資の比率で各国の意見の隔たりが大きく、協議が難航しています。日本時間深夜には、3900億ユーロを補助金とする7500億ユーロの復興基金案が提出されたと一部で報じられており、オランダとオーストリアなどの補助金に否定的な国の合意を得られるかが焦点となります。ユーロドルは1.1440ドル付近で結果待ちの雰囲気が強く、協議終了後に方向感が出ることに期待したいです。