英・EU協議進展が見えず
【本日のトレードポイント】
-ワクチン開発への期待感強い-
昨日のNYダウ平均株価は新型コロナウイルスのワクチン開発への期待感から一時500ドル超の上昇となり、リスクオンムードが強まりました。これを受けて豪ドル円は75円ちょうど付近まで、ユーロ円も121.96円付近まで一時上昇しました。ただその後、カリフォルニア州知事がコロナウイルスの感染拡大を受けて劇場やバー、店内飲食などの封鎖を命じたことが嫌気され、ダウ平均株価は引けにかけて上げ幅を縮小、クロス円は全般的に円買い優勢の展開となりました。
-協議内容やコロナヘッドラインに注目-
本日は中国貿易収支や英月次GDP、米消費者物価指数(CPI)が注目されます。米消費者物価指数の事前予想は前月比+0.5%、コア指数+0.1%となっており、前回数値から改善される見込みです。直近の米指標発表直は値動きが出づらい傾向にありますが、経済再開後の数値ということもあり内容を確認しておきたいです。また、引き続き英国とEUの自由貿易協定(FTA)の交渉や新型コロナウイルス関連のヘッドラインが材料視されそうです。英国とEUの協議については今のところ目立った進展が見られず、ポンド相場が軟調に推移する場面がありました。双方とも「合意なし」の可能性を示唆しており、協議を巡る思惑でポンド相場が大きく振らされそうです。