雇用の強さ、トランプ氏も絶賛
【本日のトレードポイント】
-予想以上に強かった雇用統計-
昨日発表された雇用統計の結果は、予想以上に強い内容でした。非非農業部門雇用者数は前月比480万人増とコンセンサスの323万人増に比べ大幅に上振れした結果となりました。失業率も前月の13.3%から11.1%へと改善しました。前日に発表されたISM非製造業景況指数も50を上回る堅調な経済状況を示しており、米国経済の急速な回復が見て取れます。発表直後はドル買いで反応、米株の寄付きを経てリスクオンのドル買いへと傾きました。ただ、トレンドとなるほど強い動きは見えておらず新型コロナが大きな重しとなっていることは間違いありません。
トランプ米大統領は雇用の強さや経済の堅調さを強調し、お馴染みのトランプ節を繰り広げました。
-揺れる欧州通貨-
欧州では、復興基金の動向が注目されており、市場はその承認を大いに織り込んでいます。ただ、マーケットの一部からは詳細や計画の点で過度に織り込み過ぎており、短期的な上昇に限定されるのではないかとの声が出ています。
加えて、イギリスのEU離脱問題では両国間の貿易交渉が1日早く打ち切られEU側からは「両国の間には深い隔たりがある」とのコメントが発せられています。交渉の難航は既に予測されていることからマーケットへの大きなインパクトはありませんが、先行きの不透明感は欧州通貨の予測を困難にすると思われます。