全人代-常務委員会に注目
【本日のトレードポイント】
-ドル円の下値は堅い-
先週金曜日のドル円は欧州勢参入後にポジション調整と見られる売りが出たことで下値を試す展開となり、一時106.85円付近まで下落しました。ただその後NY時間に入ると、ダウ平均株価が軟調に推移したことからリスクオフのドル買いが優勢となり、ドル円は一時107.35円まで上昇しました。
-中国政府の動向が相場を動かすか-
本日はベイリーBOE総裁発言や独消費者物価指数(CPI)、中国全人代-常務委員会が注目されます。全人代常務委員会では「香港国家安全維持法案」の審議が予定されており、動向が注目されています。先週金曜日の時点では内容が明らかになっておらず、月内の可決を急ぎたい中国政府の動きが相場を動かしそうです。特に香港ドル/円相場は動きが不安定となる可能性があるだけに注意したいです。
-リスク警戒感は残る-
先週金曜日に米国内の1日あたりのコロナウイルス感染者数が過去最多を記録しました。非常事態宣言を出す地域が出るなど、コロナウイルス感染拡大「第二波」が猛威を振るっていると言えるでしょう。警戒感が依然として残っていることから、ドル円は押し目拾いながらドル高の流れに乗りたいです。