リスク警戒感は続くのか
【本日のトレードポイント】
-ドル買い基調が続く-
昨日のドル円は前日の流れを引き継ぐ形でドル高が進行し、一時107.45円まで上昇しました。ただその後は伸び悩み、NYダウ平均株価が上昇に転じたことで107.20円付近での推移に留まりました。一方、ユーロドルは欧州中央銀行(ECB)による新たな流動性供給措置を受けてユーロ安が進行し、一時1.1190ドルまで下落しました。なおトルコ中銀は政策金利を8.25%に据置くことを決定し、予想外の結果となりました。金利据置きとなったものの外貨準備の減少が意識された格好で、トルコリラ円は15.60円付近での小動きとなりました。
-リスク警戒感が依然強い-
本日は米個人消費支出(PCEコア・デフレーター)が注目されます。米個人消費支出はFRBが重視している指標の一つで注目度が高いです。事前予想では個人消費支出(PCEコア・デフレーター)が前月比±0.0%となっており、横ばいとなる見込みです。米国内におけるコロナウイルス感染が再び拡大しており、経済回復を遅らせるとの懸念が高まっています。昨日は金融株に買い注文が入ったことでNYダウ平均株価が上昇しましたが、コロナ感染「第二波」への警戒感が依然としてあるため、ドルを積極的に売りづらい状況が続きそうです。ドル円は107円台を維持しており、引き続き押し目買いのチャンスを探りたいです。