円安シナリオも描き易い地合いか
【本日のトレードポイント】
-再び円安か-
先週は米株市場を発端として様々な資産が上下に大きく動きました。その発端である米株はダウ平均株価が木曜に1800ドル超の下落を記録したこともあり、金曜は買い戻しから前日比プラスで引けています。上値は重いものの過度なリスク回避姿勢は一服しており、再び上値を伸ばすシナリオも描きやすそうです。
リスク回避姿勢が弱まれば再び円売りのクロス円通貨ペアで円安方向に値を伸ばすでしょう。ただ、先週の円は他通貨に比べてかなり激しい動きを見せており、いつも以上にエントリーや決済のタイミングに注意を払う必要がありそうです。
-ブレグジット再始動-
本日、ジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長の会談が予定されています。先週の会談では6月末から毎週協議の場を設けて交渉を加速させる旨の合意を行いました。今日の会談ではこの協議に関する調整を行うと予想されています。イギリスとEUにとってブレグジットの交渉が加速することは大きなプラス材料となりますが、欧州通貨の反応は今ひとつです。ここまでの数か月交渉が思うように進んでおらず、お互いの譲歩が難しいとされています。EU離脱までの経緯を考えると交渉は期限ギリギリの年末にかけて長期化すると考えられ、為替相場では今ひとつ織り込みづらいのが現状でしょう。