今夜のFOMCはここに注目!
【本日のトレードポイント】
-米株は絶好調-
昨日の米株式市場はナスダック総合株価指数が一時史上初となる10,000ドルに到達するなど高値圏を維持していますが、ダウ平均株価は前日比マイナスで引けるなど前日までのリスク選好度の高さはやや落ち着いた地合いとなりました。為替相場ではNY時間までドルの買い圧力が強まっていましたが、NY時間入りしてからはドル売り圧力が強まりました。
-今回のFOMCは重要局面-
今回のFOMCでは、①政策金利(FF金利誘導目標)②金融政策声明文③ドット・プロット④経済見通し⑤発表後のパウエルFRB議長会見が発表・行われる予定です。
①政策金利は0.25%の据え置きが予想されています。21年末まではこの水準で据え置かれるとのコンセンサスが大勢を占めていますが、ここもドット・プロットで確認しておきたい点となります。
②金融政策声明文では、前回に引き続き中長期的なリスクが強調される内容が予想されています。短期的には株高と堅調な金融市場がある一方で実体経済の回復への道のりは遠く、金融政策からの支援は引き続き行われるスタンスが堅持されるとみられます。選択肢として、資産買い入れ拡大も考えられ、その場合はドル資産購入予測からなるドル高展開も考えられます。しかし、資産買い入れの規模は従前までに打ち出されたものに比べ限定的となる公算が高く影響は限定的かもしれません。
③ドットプロットは金利予測を行う上で最も重要なツールの一つですが、前回発表予定だった3月には不安定な経済環境を理由に発表を見送りました。クラリダFRB副議長は6月発表を示唆していたことから今回の発表が濃厚とみられています。
⑤パウエルFRB議長会見も内容に関しての予測が行われており、今回は将来の政策手段の選択肢としてイールドカーブのコントロールやフォワードガイダンスについての話題が中心となるとされています。ただ、マイナス金利については引き続き否定的な見解を示すとみられています。