注目指標は少ないが注目材料は多め
【本日のトレードポイント】
-目立った指標発表はないものの...-
昨日はNBER(全米経済研究所)が米国の景気後退局面入りを宣言するなどネガティブな材料が散発的に出る中、円買いが急速に加速しました。ドル円は一時110円間近まで上昇したものの、徐々に下値を切り下げていき、ストップを巻き込みながら一時108.24円まで下落しました。
本日は目立った指標の発表は予定されておらず、突発的なヘッドラインや株価金利動向などを見つつのトレードとなりそうです。ただ、明日にFOMCを控える中で先週から続くリスク選好度の強まりは維持されており、株価や金利も強気な姿勢を崩していません。背景には米国の経済再開への期待があり、それに関連するヘッドラインにはセンシティブに反応することが予想されるため特に注意する必要がありそうです。
-先週の流れを再確認-
前述のように本日は目立った材料がなく先週からのファンダ環境を踏まえた上でのトレードが中心となりそうです。先週の環境を再び簡単に整理しておきましょう。
予想以上に強い雇用統計の結果と米国の経済再開への期待を追い風にリスク選好度が上昇。やや行き過ぎとの見方はあるものの明日のFOMCまで大方の流れは維持されそうです。
欧州ではFOMCに先駆けてECB理事会が開催され新型コロナ対策の資産購入プログラムが規模拡大となりました。ユーロの反応は限定的だったものの次回以降の買い入れ規模拡大予想を徐々に織り込み始めています。