本日も各国で重要指標が目白押し
【本日のトレードポイント】
-ECBはハト派政策を継続か-
ECB理事会では政策金利は据え置き、新型コロナウイルスに係るパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)は資産購入規模を5,000億ユーロ積み増して1.25兆ユーロに引き上げるとマーケットの見方が大勢を占めています。ただ実際は、現行の上限である7,500億ユーロの3分の1にも満たない買い入れ額なのが現状です。そのため、早急な実施を行う必要もなく市場へのメッセージ効果としての役割が大きそうです。
また、市場はこれらの結果をすでに織り込んでいるとして発表時におけるユーロの反応は限定的と思われます。その点、同時に発表されるECBスタッフ見通しでどのような見通しが出てくるかは未知数で、一定のサプライズとして機能しそうです。
-新規失業保険申請件数は相変わらず-
本日発表予定の新規失業保険申請件数は前回発表値の212.3万件に届かないまでもコンセンサスは184.3万件と良好とは言い難いものになっています。数字のインパクトに反し、マーケットの反応は限定的と見られ、目立ったサプライズが出ない限りはドルへの影響も限られそうです。しかし、明日に雇用統計を控えている中での労働指標となるため明日に向けた思惑で相場が動意付く可能性は大いに考えられます。