米政権、対中制裁準備か
【本日のトレードポイント】
-ドル円は上昇後に下落-
昨日、日経平均株価が前日比で500円超の上昇となり、21,000円台乗せしたことから、ドル円は107.92円まで上昇しました。しかしその後、更に上値を伸ばす展開とはならず、欧州勢参入後に全般的にドル安が進んだ流れからドル円は107.40円付近まで下落しました。為替市場での反応は限られましたが、米中間の摩擦は激しさを増しています。日本時間夜に習近平国家主席が「軍の訓練や戦争の準備を強化する」などと発言したほか、NY時間には「トランプ政権が香港問題に関連して中国当局者や企業に制裁を科すことを検討している」と一部で報じられました。
-米側は制裁準備を示唆-
本日はオアRBNZ総裁の発言やラガルドECB総裁の発言、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が注目されます。各通貨は個別材料に反応する場面もありそうですが、市場参加者の注目は香港に「国家安全法」の導入を目指す中国政府の動向となりそうです。トランプ大統領は「中国に対する制裁は今週末までに更に明らかとなるだろう」と発言しており、特にアジア時間はトランプ大統領の発言に対する中国高官の発言内容で相場が振らされる可能性があります。また、米側の制裁内容に関する観測報道等を受けて、クロス円を中心に円高が進行するシナリオも想定しておきたいです。