FXレポート

臨時の日銀会合に注目集まる

【本日のトレードポイント】
-ドル円は方向感出ず-
 昨日発表された米新規失業保険申請件数は243.8万件となり予想よりも弱い結果となった一方で、その後発表された米製造業PMIは39.8ポイントと事前予想を上回り、ドル円は107円後半の水準で方向感が出づらい値動きとなりました。なお、南アフリカ準備銀行とトルコ中銀は政策金利を0.5%引き下げることを決定しました。

-各国の材料で動くか-
 本日は臨時の日銀政策決定会合や国内消費者物価指数、英・加小売売上高、ECB議事要旨公表に注目が集まります。特に8年半ぶりとなる臨時の日銀政策決定会合は開催のアナウンスで円売りが一時強まったこともあり、国内外の投資家の注目度が高いです。焦点は今回正式に決定されるとみられる新たな資金繰り支援制度の詳細となります。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている中小企業の資金繰りを支援することが目的で、資金供給の限度額や貸し出しの対象範囲などを確認したいです。市場では追加の信用緩和策と捉えられていますが、既に政策内容が織り込まれているため、材料出尽くし感からドル円は下値を試す可能性もありそうです。逆に108円を突破する展開となれば、一段高の期待もできそうです。

-中国全人代開幕-
 中国では新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期されていた、日本の国会にあたる全人代が開幕します。本日は李克強首相が政府活動報告を行う見通しです。新型コロナウイルスの感染拡大の封じ込めをアピールするとみられ、全人代の動向にも注目したいです。ただ、昨日中国の全人代は香港への国家安全法導入を審議すると表明しており、香港情勢が再び悪化する場面ではマーケットがリスクオフとなる展開も想定しておきたいです。

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