いつもと違った英経済指標
【本日のトレードポイント】
-トランプ大統領の米中貿易発言-
米経済活動の再開や欧州各国も経済活動再開に向けて発表が相次ぎ株式市場はリスク選好に傾いていましたが、トランプ米大統領が「中国は貿易協定を維持するかもしれないししないかもしれない」と述べると、米中貿易摩擦への懸念からリスク回避に振れました。ドル円は105.98円まで下落し貿易で中国との結びつきが強い豪ドル円は67.85円まで下値を広げました。新型コロナウイルスの起源についてトランプ大統領は中国側を揺さぶっており、米中貿易も暗礁に乗り上げる可能性を示唆しました。進展がみえないなか、投資家心理が冷え込んでおり買い進むにはやや困難な局面といえそうです。
-本日の経済指標について-
本日は東京市場で豪貿易収支、英BOE政策金利、NYタイムに米新規失業保険申請件数、米第1四半期非農業部門労働生産性(速報値)の発表が控えています。新型コロナウイルスの影響からイギリスの経済指標の発表時間が変更されており、いつもと違ったタイミングでの発表であることから、発表前後を狙ったフローが入らないとも言い切れないため警戒しておきたいです。また、米新規失業保険申請件数は市場予想-300万人と依然として大きな数値になっています。マーケットもこの数値に慣れてきているため反応は限られるとみられますが、予想からの乖離が大きいと動意付くため結果は押さえておきたい指標といえます。