本日はECB&ラガルド総裁発言!
【本日のトレードポイント】
-FOMCは目新しさなく反応薄-
新型コロナウイルスの感染拡大による経済の下振れが懸念される中、FOMCは政策金利の据置きを発表しました。声明文の内容はハト派寄りであったものの、目新しい内容がなかったことや新型コロナウイルス治療薬への期待感が強かったこともあり、ドル円は106.65円付近で反応薄な展開となりました。パウエル議長は会見で「経済活動は第2四半期に前例のないペースで低下する可能性」、「次回の雇用統計で失業率は2桁台になる可能性」と発言したものの、あらゆる政策手段を講じる姿勢を見せたことで、ドル円は106.60円付近でもみ合う展開となりました。
-ECB理事会とラガルド総裁の発言に注目-
本日は中国製造業PMIやユーロ圏GDP(速報値)、ECB政策金利、米個人消費支出、米新規失業保険申請件数が発表されます。特にECB理事会では政策金利の据置きが見込まれているものの、政策変更への期待感が強まっており、ラガルド総裁の記者会見を含めて注目度が高いです。今会合ではパンデミック緊急資産買入れプログラム(PEPP)を拡充するとの見方が多いです。このPEPPで7500億ユーロとしている資産購入規模を5000億ユーロ増加させるほか、投資適格級から不適格級に格下げされた債券「フォーリン・エンジェル(堕天使)」を新たに購入対象とする可能性があります。PEPPの拡充と金利階層化を進めるといった施策を合わせて打ち出す場合には、マーケットへのインパクトが大きくなり、発表直後のユーロ相場は荒れた動きとなりそうです。
-原油相場は一旦下げ止まり感出る-
昨日公表された週間原油在庫が予想を下回る増加となったことで、WTI原油先物価格はやや反発しています。原油価格の影響を受けやすいカナダドル/円やノルウェークローネ/円は下値固めの局面とも言えそうで、原油ファンドの限月乗り換えが無難に終われば下値を拾っていきたいです。