FOMC&パウエル議長発言に注目!
【本日のトレードポイント】
-ドル円は107円を下方ブレイク-
欧州勢参入後、特段の材料はなかったもののドル安が進行し、ドル円は107円を割り込み106.57円付近まで下値を広げる展開となりました。ただその後、やや戻り基調となり、NY時間のドル円は106.85円を挟んで売り買いが交錯しました。一方、NYクローズ直前に格付け会社フィッチがイタリアの格付けを「BBB-」に引き下げたことを受けて、ユーロ円は115.63円まで下落し、ほぼ安値付近でクローズとなりました。
-FOMCとパウエル議長発言に注目-
本日は豪・独消費者物価指数(CPI)や米第1四半期GDP(速報値)、FOMC政策金利発表、パウエルFRB議長発言が注目されます。FOMCでは政策金利の据置きが見込まれており、焦点は政策の変更の有無とパウエルFRB議長の発言となりそうです。超過準備の付利(IOER)の技術的な引き上げが予想されますが、大きな政策変更の実施はないとみられています。ただ、フォワードガイダンスで積極的な緩和姿勢を示した場合には為替市場ではドル安が進行しそうです。
-原油相場は新たな火種か-
WTI原油先物(6月限)はやや軟調な展開が続いています。昨日は1バレル10ドル付近まで一時下落するなど、大きく売り込まれる場面も見られました。米国最大の原油価格連動型上場投資信託(ETF)である、USオイルファンド(USO)が今月30日にかけて6月限から資金を引き揚げると報じられています。また先週、中国の商業銀行で顧客向けに販売している原油投資ファンド(石油宝)が多額の損失を出したとの情報もあり、ファンドの限月乗り換えに起因した原油相場の暴落が再び起こる可能性に警戒したいです。